いのち支える~自死対策~
更新日:2025年3月1日
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はじめに
現在、全国的に自死者数は減少から増加傾向にあります。
全国の自死者数は年間2万人以上おり、交通事故で亡くなる方のおよそ6倍であるのが現状です。
国でも自死対策が進められる中、本市においては、過去10年間、自死者数は増減を繰り返しており、近年は新型コロナウイルス感染症が発生した令和2年から自死者数は減少しましたが、令和4年からは増加に転じています。
自死に至る背景としては、健康や家庭、生活や経済問題等さまざまな社会的要因が複雑に関係し合い、心理的に追い詰められ、自死以外の選択肢が考えられない状態により「追い込まれた末の死」であると言えます。自死は、その多くが防ぐことができる社会的問題であり、社会全体として生きることの包括的な支援が必要であることが世界の共通認識となっています。
市では市民の皆さんがかけがえのない命を大切に、一人で問題を抱え込まずに、安心して自分らしく暮らす事ができるような取り組みを実施していきます。ここでは、自死予防に対する皆さんの理解を深める機会にしていただければと思います。
東松島市の自死の現状
<自殺死亡率>
平成27年からは県平均を下回っていましたが、平成29年以降は自殺死亡率は上がり、新型コロナウイルス感染症が発生した令和2年からは減少傾向にありましたが、令和4年に増加、新型コロナウイルス感染症の第5類に移行した後の令和5年も増加しています。
<性別年代別自死者数>
平成26年~令和5年までの性別・年代別の自死者数を見ると、男性が多く、特に30代、40代、60代の男性が多くなっています。女性は80歳以上が最も多くなっています。
男性は働き盛りで、社会的・心理的負担の大きい年代、女性は超高齢者が多くなっています。
東松島市自死対策計画
東松島市健康21計画(第2次)は策定5年目に中間見直しを行い、H31年3月に新しい見直し計画として策定しました。
今回の見直しでは、国が定める自殺対策基本法に基づき、本市においてさらなる自死対策の推進のため、東松島市自死対策計画としての位置づけを行い、こころの健康分野の重点化をしています。
本計画の内容は、1.メンタルヘルス対策、2.助けを求めることができる環境づくり、3.いのちを支えるネットワークの構築・強化、を3本の柱としています。
ゲートキーパー(身近に悩んでいる人がいたら・・・)
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて必要な支援に繋げ、見守る人のことです。身近な人のSOSを見逃さず、声をかけることが自殺予防の第一歩です。
ゲートキーパーの役割とは??
- 気づき
うつ、借金、過重労働、就活、身体の病気など、生活の変化は悩みの大きな要因となります。悩みごとを自分から打ち明けることができず、苦しんでいる人もいます。変化に気づいたら、声をかけたり、話を聴くようにしましょう。
- 傾聴
本人の気持ちを尊重し、言いたいことや悩みに耳を傾ける姿勢をいいます。本人を責めたり、否定したり、安易に励ましたりすることは「追い込む」ことになるため、避けましょう。
- つなぎ
必要としている支援を受けられる窓口、あるいは医療機関へ適切に繋いでいくことが大切です。悩んでいる方の抱えている問題に応じて、相談窓口に繋ぎましょう。市及び関係機関では、様々な相談窓口を設けています。悩みを抱えている方や、周りに悩んでいる方がいることにお気づきの方は、ぜひご案内をお願いします。
- 見守り
悩みを抱える方に対し、気づき、声をかけ、話を聴き、相談窓口に繋ぐという支援を繰り返すことが見守りになります。相談窓口につないだ後も、必要があればまた相談にのれることを伝え、温かく見守りましょう。悩みを抱える方にとって、自分のことを気にかけてくれるゲートキーパーの存在が、大きな支えとなります。
〈リンク〉「ゲートキーパーについて」(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
〈リンク〉「誰でもゲートキーパー手帳」(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
〈リンク〉メンタルファーストエイドとは(厚生労働省ページ)(外部サイト)
<リンク>「ゲートキーパー ~こころのサインに気づいたら~」厚生労働省動画チャンネル(YouTube)(外部サイト)
大切な方を亡くされたあなたへ
大切なひとを亡くした後、こころやからだ、生活の面でも大きな変化をもたらすことがあります。
「頭の中がまっしろになった…」
「受け入れたくない…」
「あの時ああすればよかった…」など自責の念を感じる方もいらっしゃいます。
また頭痛や、動悸、身体のだるさなど、からだの面でも変化がでてくるかもしれません。
このような変化と付き合いながら生活をすることは、多くの方にとってとてもつらく感じられます。
【こころの健康セルフチェック】
- 1 毎日の生活に充実感がない
- 2 これまで楽しんでやれていた事が今は楽しんでできない
- 3 以前は楽にできていた事が今はおっくうに感じられる
- 4 自分は役に立つ人間だと考える事ができない
- 5 わけもなく疲れたような感じがする
- 6 死について何度も考える事がある
- 7 気分が落ち込み自殺について考える事がある
- 8 最近ひどく困った事や辛いと思った事がある
(厚生労働省うつ対応マニュアルより)
1~5が2項目以上、もしくは6~7が1項目以上チェックがあり、その状態が2週間以上続く場合には相談窓口や医療機関に相談することをお勧めします。
時間の経過とともに、和らぐつらさもあれば、辛さがこころとからだの症状として現れることもあります。一人でかかえこまず、誰かに相談してみませんか。
~あなたを支えたい人たちがいます~
当市ではご遺族の方へのこころのケアなど支援活動を行っています。
思うように周囲に話せない、気持ちの整理がつかないなど、ひとりで抱えていませんか。
保健師や相談員がお電話または自宅訪問をしていますので、ご遺族の方ご自身の
からだとこころの健康について相談ができます。
また、自死遺族の集いなど同じ境遇や悩みを抱えるものが集まり、体験や思いを語り合う場があります。
下記の担当課または相談窓口にご相談ください。
担当課
東松島市 健康推進課 健康支援係 電話:0225-82-1111(内線3120・内線3121)
相談窓口
心と身体の健康
相談機関 | 電話番号 | 相談日時 |
---|---|---|
![]() |
0229-23-0021 | 月曜~金曜 8時30分~17時15分 |
こころの相談電話 0229-23-0302 |
月曜~金曜(祝日、年末年始を除く) |
|
![]() |
0225-95-1431 |
月曜~金曜 8時30分~17時15分 |
![]() |
0229-23-0028 | 平日 9時~16時 面接相談(要予約) |
![]() (宮城県精神保健福祉センター内) |
0229-23-0024 | 平日 9時~12時 |
東松島市役所 健康推進課 | 0225-82-1111 | 月曜~金曜 8時30分~17時15分 |
いのちの電話
相談機関 | 電話番号 | 相談日時 |
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![]() |
022-718-4343 | 24時間年中無休 |
毎月10日「自殺予防いのちの電話」 | 0120-738-556 | 午前8時~翌朝8時 |
![]() |
0120-738-556 | 毎月10日 |
![]() (一般社団法人社会的包摂サポートセンター) |
0120-279-226 | 24時間通話料無料 |
生活・経済問題
相談機関 | 電話番号 | 相談日時 |
---|---|---|
東松島市役所 市民課 消費生活相談員 | 0225-82-1111 | 月曜・水曜・金曜 9時~15時 |
![]() 内容により、各分野の法律相談窓口への案内 |
0570-078374 | 月曜~金曜9時~21時 土曜 9時~17時 |
![]() |
022-261-5161 022-261-5162 022-261-5163 |
月曜~日曜9時~16時 来所相談も可 祝日年末年始休み |
![]() |
0225-98-6925 | 平日 8時30分~17時15分 祝日・年末年始除く |
子ども・青少年
相談機関 | 電話番号 | 相談日時 |
---|---|---|
![]() |
0225-95-1121 | 月曜~金曜 8時30分~17時15分 |
![]() (不登校相談ダイヤル) |
022-784-3567 | 平日 9時~16時 |
わかちあいの会・自死遺族の集い
会の名称・連絡先 | 電話番号 | 受付時間・会場 |
---|---|---|
![]() 代表 田中 |
022-717-5066 (FAX兼) |
わかちあいのつどい日程についてはホームページをご確認ください |
![]() 仙台グリーフケア研究会 |
070-5548-2186 (代表) |
仙台会場:あしなが育成会 仙台レインボーハウス 3階 毎月第2土曜日 石巻会場:石巻レインボーハウス 隔月第3土曜日 |
![]() 仙台いのちの電話事務局 |
022-718-4401 | 仙台市市民活動サポートセンター 大切な方を自死で亡くされた方:毎月第1土曜日 13時~15時 ご家族を自死で亡くされた方:毎月第3水曜日 13時~15時 |
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