プレコンセプションケアを知ろう!
更新日:2026年8月10日
プレコンセプションケアってなあに?
プレコンセプションケア(略して、プレコン)は、性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行うことです。
特に若い時期から、妊娠や出産の希望を含む、自分たちのライフプランを考えて、日々の健康や健康に向き合うことが大切です。
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今の自分のこころとからだを知ろう!
自分の適正体重について知ろう!
栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になります。一方、栄養過多や太りすぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。
そして将来、妊娠や出産、子育てを考えている女性と男性にとって、やせや肥満は不妊および妊娠・出産時のリスクを高めます。BMI(※)を計算して、今の体重を評価してみましょう。
※BMI(ボディ・マス・インデックス)とは、国際的に使われている肥満度を表す指標
【BMIチェックツール】健康21アクション支援システム(外部サイト)
運動の効果について知ろう!
適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。
東松島市では、定期的な運動習慣のある人は男性で減少、女性でおおむね横ばいとなっています。健康維持のためにも、日常生活において意識して体を動かすことを心がけましょう。普段運動する習慣がない人は、家事や通勤、職場において積極的に体を動かすなど、できることから始めてみましょう。
なお、プレコンセプションケアでは、1週間に2時間30分程度の運動を目安としています(早歩き、ヨガ、テレビ体操、筋トレなど)。
栄養について知ろう!
栄養不足によるやせは、男女とも筋力や基礎代謝、免疫力、骨密度の低下、貧血などを引き起こします。
女性においては、月経不順や不妊、低出生体重児(※)が生まれやすいなど、将来の妊娠・出産に影響を与えます。
まずは、主食・主菜・副菜を取り入れて、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。現在の日本の若い女性のなかには「低栄養」状態にある人が多く、葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンD、たんぱく質などの不足しやすい栄養素を意識的に取る必要があります。
※低出生体重児とは、生まれたときの体重が2,500グラム未満の赤ちゃんのこと
東松島市の健康増進と食育支援『ガクタベ』で健康的なレシピをチェックしよう!(外部サイト)
葉酸の摂取
葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種で、赤血球の形成やDNA合成に関わるため、男女ともすべての世代の人にとって必要な栄養素です(一日の摂取推奨量は18歳以上の男女ともに240マイクログラム)。特に、妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸を十分に摂取することは、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクの低減につながります。妊娠を計画している、あるいは妊娠している女性は普段の食事での摂取以外に、栄養補助食品(サプリメントなど)を活用して、一日400マイクログラム摂取することが望まれます。
| 食品 | 1食あたりの可食部重量(グラム) | 1食あたりの葉酸量(マイクログラム) |
|---|---|---|
| ブロッコリー(ゆで) | 80 | 96 |
| ほうれん草(ゆで) | 80(1/2束分) | 88 |
| とうもろこし(ゆで) | 100(1本分) | 86 |
| 枝豆(ゆで) | 30 | 78 |
| グリーンアスパラ(ゆで) | 40(2~3本) | 72 |
| いちご | 80(4~5個) | 72 |
| 納豆 | 50(1パック) | 60 |
メンタルヘルスについて知ろう!
現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。ストレスのサインに気づいたら、できるだけ早めに対処しましょう。
また、普段から自分なりのストレス解消法を見つけることも有効です。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。困ったときには、専門の窓口に相談しましょう。
タバコが与える影響について知ろう!
タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。また、男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす恐れがあります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。
なお、東松島市は女性の喫煙の該当比が県と比較し高くなっています。ご自身の健康のためにも禁煙を考えてみませんか。
【タバコが与える影響(性別問わず)】
がん、脳卒中、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、2型糖尿病、歯周病など
【タバコが女性に与える影響】
不妊、流産・早産、周産期死亡、常位胎盤早期剥離、閉経年齢の早期化、骨粗しょう症など
【タバコが男性に与える影響】
不妊、ED(勃起不全)など
【タバコが赤ちゃんに与える影響】
乳幼児突然死症候群、低出生体重児など
お酒が与える影響について知ろう!
アルコールは、がんや高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や、うつや自死、事故といったリスクとも関連します。そのため、このようなリスクを高める飲酒をしないようにすることが重要です。特に女性の場合、妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。「この量なら大丈夫」というものは確立していないため、妊娠を考えたときからアルコールは控えましょう。妊娠中は禁酒が原則です。
あなたの飲酒を見守るアルコールウォッチで飲酒量をチェックしてみましょう(外部サイト)
感染症を知り、検査やワクチンを受けましょう!
性感染症から自分とパートナーを守ろう!
性感染症が増えています。性的接触を介し感染する「性感染症」ですが、感染しても無症状であることが多く、治療に結びつかないケースや知らないうちに周囲に感染させるケースもあるため、特に注意が必要です。
性感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。思い当たることがある人は、婦人科や泌尿器科に相談し、治療することが大切です。なお、全国の保健所では、無料で性感染症の相談をすることができます。
| 性器クラミジア | 男性は発熱や排尿痛、尿道からの膿み、精巣周囲の腫れが出ることがあります。女性は症状をほとんど自覚しない方が多く、男女ともに感染が長期化する恐れがあります。 |
|---|---|
| 性器ヘルペス | 性器や肛門、陰部に1ミリから2ミリ程度の水疱や潰瘍ができます。また、男女ともに初めて感染した時は、発熱や足の付け根のリンパ節の腫れや痛み、排尿時痛や排尿障害が生じることがあります。 |
| 尖圭コンジローマ | 性器や肛門、陰部の周りに小さなイボができます。イボは増えたり、集まって大きくなることがありますが、自覚症状はほとんどありません。 |
| 梅毒 | 性器などに小豆や指先程のしこりや痛みの少ないただれ、全身に痛みやかゆみのない発疹が生じます。症状が消えても放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳など複数の臓器に病変が生じ、時には死に至ることがあります。 |
| 淋菌感染症 | 男性は強い排尿時痛や尿道からの膿み、女性は黄色や緑色の膿状のおりものの増加、下腹部痛、排尿時痛が生じます。ただし自覚症状がない場合もあります。 |
ワクチンについて知ろう!
プレコンセプションケアにおいて、ワクチン接種は極めて重要な役割を果たします。感染症を完全に予防することはできませんが、接種することで予防できるものもあります。
適切なワクチン接種は、今のあなたの健康を守るだけではなく、将来のあなたも、また将来生まれてくるかもしれない赤ちゃんの健康も守ることができる第一歩となります。
妊娠を考えている女性については、妊娠中は接種できず、妊娠していなくても接種後2か月は避妊が必要となります。母子健康手帳でワクチンの接種歴を確認して、必要であれば妊娠を考える前に接種しましょう。
| ワクチン名 | 対象疾患 | 推奨年齢 |
|---|---|---|
| 麻疹・風疹混合(MR) | 麻疹(はしか)、風疹 | 1歳以上の未接種者 |
| 水痘 | 水ぼうそう | 1歳以上の未罹患者 |
| B型肝炎 | B型肝炎 | 全年齢 |
| 流行性耳下腺炎 | おたふくかぜ | 1歳以上の未罹患者 |
| HPV | ヒトパピローマウイルス感染症 | 小学6年生から高校1年生相当の女子(公費) |
| インフルエンザ | インフルエンザ | 全年齢 |
健康診査を受けましょう!
学校や職場での健康診査(人間ドック)やがん検診を受けて、健康を管理しましょう。また最近の研究では、不妊と歯周病の関連性が報告されています。定期的に歯科クリニックなどを受診し、あわせて歯周疾患検診も受けましょう。
体調不良や違和感が続くときは、医療機関を受診しましょう。かかりつけ医をもつことも大切です。
また、未婚や既婚、男性や女性など関係なく、「自分の身体状態を知りたい」、「将来こどもを持ちたい」、「婦人科疾患の有無を知りたい」と考えている方が受ける検査として、ブライダルチェックというものがあります。ご自身のからだを知り、将来生まれてくるかもしれない赤ちゃんに向き合うきっかけとなります。
さいごに
プレコンセプションケアは、あなたのこれからの人生を守ってくれる大切なケアです。
上記の中から、今のあなたにできることを選んで、今日から行動してみましょう。
お問い合わせ先
健康推進課 子ども健康係
〒981-0503 宮城県東松島市矢本字上河戸36番地1 東松島市役所
電話:0225-82-1111 内線3102、3108、3111、3116、3123 FAX:0225-82-1244


